渓流釣り「ゲータースタイル」のメリット・デメリット!おすすめ製品をご紹介

ライトな装いで渓流釣りを楽しめる「ゲータースタイル」

あえて「濡れる」スタイルであり、夏場の渓流で快適に釣りを楽しみたい方にぴったりです。

出典:ダイワ

とはいえ、なかには「ゲーターって何?」という方もいるのではないでしょうか?

そこで本記事では、ゲーターのメリット・デメリットにくわえて、選ぶ際に押さえておきたい以下5つのポイントを解説します。

うだるような暑い季節の渓流釣りで、快適さを求めたい方は参考にしてみてください。

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目次

渓流釣りの「ゲータースタイル」とは?メリット・デメリット

出典:リトルプレゼンツ

渓流釣りの「ゲータースタイル」とは、速乾性のある薄手のタイツの上にヒザから下を守る「ゲーター」を合わせる釣りスタイルです。

一般的な渓流釣り用ウェーダーが水を浸入させないのに対して、あえて水に濡れやすいウェットウェーディングスタイルなのが特徴。

真夏のうだるような暑さのなかで、冷たい水を感じながら快適に釣りを楽しめるのが魅力です。

下半身は速乾性タイツの上にショートパンツを合わせ、足元にはネオプレンソックスを装着し、ウェーディングシューズを履きます。

渓流釣りゲータースタイルの図解
画像引用:リトルプレゼンツ

なお、ネオプレンソックスはツルツルとした肌触りなので、そのまま素足に履くと滑るのが気になる場合は、インナーソックスを履いてから装着するのがおすすめです。

ゲータースタイルで必要な装備
  • ゲーター
  • ネオプレンソックス(中にインナーソックスを履く場合も)
  • ウェーディングシューズ
  • 速乾性タイツ
  • ショートパンツ

ゲータースタイルには、以下のメリットとデメリットがあります。

メリット①:蒸れにくく快適

ゲータースタイルのメリットのひとつが、蒸れにくい快適性です。

夏場に快適さを重視した「あえて濡れるスタイル」であり、ヒザから上は薄手のタイツとショートパンツなので涼しく過ごせます。

メリット②:軽快に動ける

出典:リトルプレゼンツ

ゲータースタイルは、通常のウェーダーよりも動きやすいのがメリット。

通常のウェーダースタイルはややダブつきがあって、大きな岩や段差を登りにくい場合があるのに対して、ゲータースタイルは軽快に動けます。

立ち込んだ際の水流抵抗も抑えられ、とくにアクティブに移動しながらの渓流ルアーフィッシングに適しています。

メリット③:ヒザをケガから守れる

ゲータースタイルはヒザから下を厚みのあるクロロプレン生地でカバーし、岩にヒザをぶつけた際にケガから守れます。

通常のウェーダーは、とくにヒザ部分を強化しているわけではありません。

ゲーターを装着すれば、万一転んでもヒザから下のケガのリスクを軽減できます。

メリット④:スタイリッシュな雰囲気が魅力

ダブついているウェーダースタイルとは違い、ゲータースタイルはシュッとしたスタイリッシュな雰囲気が魅力です。

軽快さを重視したライトスタイルであり、服装のコーディネートの自由度も高く、見た目にこだわりたい方にもぴったりです。

デメリット①:低水温に注意

ゲータースタイルは、あくまで夏場の高水温時の快適さを追求しているスタイルです。

水にほとんど浸からないのであれば問題ないですが、低水温時の立ち込みでは耐えられないほどの冷たさを感じるので注意しましょう。

通常のウェーダースタイルとゲータースタイルを、季節やシチュエーションに合わせて使い分けるのがおすすめです。

デメリット②:脱着にやや時間がかかる

ゲータースタイルは、速乾性タイツの上にショートパンツとゲーター装着するので、通常のウェーダースタイルと比べてやや脱着に時間がかかります。

とくにネオプレンソックスなしゲーターの場合は、別途ネオプレンソックスを履いてグラベルガードを装着する場合もあるなど、脱着するモノが多い点に留意しておきましょう。

渓流釣りゲータースタイルのメリット・デメリット

メリット
デメリット
  • 蒸れにくく夏場に快適
  • 軽快に動きやすい
  • ヒザから下を守れる
  • スタイリッシュな雰囲気
  • 低水温時は不向き
  • 脱着にやや時間がかかる

ゲーターの選び方5つのポイント

出典:ダイワ

渓流釣りのゲータースタイルでは、ゲーター選びが重要です。

選ぶ際は、以下5つのポイントをチェックしておきましょう。

なお、アンダータイツとショートパンツについては、速乾性に優れているタイプならトレッキング用でも対応できます。

素材の厚さをチェック

渓流釣り用ゲーターは、製品によってクロロプレン生地の厚さが異なります。

おおよそ厚さ2~3mmが一般的です。

2mmと3mmはわずか1mmの差ですが、実際に履いてみると案外違います。

生地が厚いほど保温性が高く、石などに足をぶつけたときの衝撃を軽減できるのがメリットです。

より保温性や保護性を重視するなら、2.5mmや3mmの厚さがあるタイプがおすすめです。

ネオプレンソックスの有無をチェック

出典:リトルプレゼンツ

渓流釣り用ゲーターは、ネオプレンソックスありとなしの2タイプがあります。

ネオプレンソックスありタイプは、別途ネオプレンソックスを用意する必要がありません。

ゲーター本体とつながっており、保温性にも優れているのが特徴です。

別途ネオプレンソックスを履くよりも、脱着の手間が手間が減ります。

なしタイプは、好みのネオプレンソックスを履きたい場合やネオプレンソックスを履かずにインナーソックスを履く、もしくはソックスを履きたくない方に適しているタイプです。

どちらが優れているというわけではないので、好みやシチュエーションに合わせて選びましょう。

ヒザまわりをチェック

出典:シマノ

渓流釣り用ゲーターは、ヒザ部分を強化している製品がほとんどです。

立てひざになった際に擦れる部分なので、ヒザまわりを強化していない製品はおすすめできません。

また、転んだり岩にぶつけたりした際にヒザを守る効果も発揮します。

渓流釣りアイテムを手掛けているメーカーであれば対策してありますが、無名メーカーの安価な製品には注意しましょう。

装着性をチェック

出典:シマノ

渓流釣り用ゲーターを選ぶ際は、しっかりフィットさせる工夫をこらしているかを確認しておきましょう。

釣行中にずれ落ちたりすると、不快で釣りに集中しにくくなります。

ファスナーや面ファスナーでフィット感を高めている製品が販売されているので、チェックしてみてください。

機能性をチェック

出典:リトルプレゼンツ

製品によっては、快適さを追求すべくさまざまな機能を搭載しています。

クロロプレンに「パンチング(穴あき加工)」を施している製品は、通気性・排水性・耐久性に優れているのが特徴。

また、ウェーディングシューズに固定してシューズ内に砂利が浸入するのを防ぐ、ホックやフックを備えているのかチェックしておきましょう。

渓流釣り用ゲーターの価格相場

渓流釣り用ゲーターの価格は、ネオプレンソックスの有無でやや異なります。

ネオプレンソックスなしタイプは、店頭販売でおおよそ5,000円前後が相場。

ネオプレンソックスありの場合、おおよそ8,000円前後が相場となります。

ただし、ネオプレンソックスなしでも別途ネオプレンソックスやインナーソックスを用意すればコストが増えるので、トータル的にはどちらがお得というわけではありません。

あくまで、自分にとっての使い勝手を履き心地を考慮して選びましょう。

渓流釣り用ゲーターのおすすめ製品

渓流釣り用ゲーターの選び方がわかったところで、おすすめ製品を見ていきましょう。

ネオプレンソックスなしモデルとありモデルに分けてご紹介します。

ネオプレンソックスなしモデル

リトルプレゼンツ(LITTLE PRESENTS) チューブゲーター AC-140

出典:リトルプレゼンツ

チューブ状(筒状)デザインを採用している渓流釣り用ゲーターです。

一部にストレッチ素材を採用し、高いフィット感を実現。

2.5mmクロロプレンを採用し、軽量化と保温性を両立しています。

  • 材質:クロロプレン2.5mm
  • サイズ:M・L・XL
  • カラー:タン
  • メーカー希望価格:6,900円

パズデザイン(Pazdesign) PAC-307 WADER GATER Ⅱ

出典:パズデザイン

ずり落ちにくい素材を膝上に配置している渓流釣り用ゲーター。

別途好みのネオプレンソックスやインナーソックスを履きたい方におすすめです。

  • 材質:クロロプレン
  • サイズ:フリー
  • カラー:チャコール
  • メーカー希望価格:9,000円

シマノ(SHIMANO) スタンダードゲーター FI-026W

出典:シマノ

好みのネオプレンソックスと合わせたい方におすすめのソックスなしゲーターです。

2.5mm厚のクロロプレン材を採用し、保温性と保護性を確保。

パンチングを施しており、排水性や速乾性に優れているのもおすすめポイントです。

シューズ内への砂利の侵入を防げるグラベルガードを搭載しています。

  • 材質:クロロプレン2.5mm
  • サイズ:S・M・L・XL・2XL
  • カラー:チャコール
  • メーカー希望価格:12,700円

ネオプレンソックスありモデル

リトルプレゼンツ(LITTLE PRESENTS) ウエットゲーター AC-10

出典:リトルプレゼンツ

パンチ加工クロロプレンを採用している渓流釣り用ゲーターです。

夏場にあえて濡れる「ウェットウェーディングスタイル」で渓流釣りを楽しみたい方におすすめ。

パンチング加工により、排水性や通気性を高めています。

  • 材質:クロロプレン3mm
  • サイズ:S・M・L・XL・XXL
  • カラー:タン
  • メーカー希望価格:8,900円

パズデザイン(Pazdesign) PAC-306 WET GAITER Ⅱ

出典:パズデザイン

夏場のウェットウェーディングにおすすめの渓流釣り用ゲーター。

排水性や通気性を高めるパンチング加工を施しています。

膝上にずり落ちにくい素材を採用しているのもおすすめポイントです。

  • 材質:クロロプレン
  • サイズ:S・M・L・XL・3L
  • カラー:ブラック
  • メーカー希望価格:10,000円

ダイワ(DAIWA) ネオゲーター NG-300S

出典:ダイワ

本体とソックス部に特殊パンチング加工を施している渓流釣り用ゲーター。

排水性や通気性を高めており、夏場の渓流釣りを快適に楽しめます。

3.0mm.厚クロロプレンで保温性や保護性を重視したい方におすすめ。

ヒザ上内側のシャークスキンや2段式面ファスナーなど、ずり上がりを防ぐ工夫をこらしています。

ダイワ(DAIWA) ライトネオゲーター NG-200S

出典:ダイワ

2.0mm厚クロロプレンを採用している渓流釣り用ゲーターです。

ネオゲーター NG-300Sと比べてやや薄手で、機動力を重視したい方におすすめ。

本体・ソックス部には特殊パンチング加工を施し、排水性・通気性を高めています。

フロントホックをウェーディングシューズの紐にかければ、ズリ上がりを軽減できるのも特徴です。

ヒザまわりには特殊生地を採用しており、擦れに対する耐久性を向上させています。

  • 材質:クロロプレン2.5mm、3.0mm
  • サイズ:S・M・L・LL・3L
  • カラー:ブラック
  • メーカー希望価格:11,300円

シマノ(SHIMANO) スタンダードゲーター FI-003V

出典:シマノ

ずれずにホールドしやすい渓流釣り用ゲーター。

ふくらはぎはファスナーと面ファスナーでしっかり固定でき、フィット感を高められます。

水抜けの良いパンチング仕様のクロロプレンを採用しているのもおすすめポイント。

ヒザ部分には、擦れに強く耐久性に優れた素材を採用しています。

  • 材質:クロロプレン2.5mm
  • サイズ:S・M・L・XL・2XL
  • カラー:チャコール
  • メーカー希望価格:14,850円

渓流釣り用ゲーター|スペック比較表

品名材質サイズカラーメーカー希望価格
リトルプレゼンツ
チューブゲーター AC-140
クロロプレン
2.5mm
M・L・XLタン6,900円
パズデザイン
PAC-307 WADER GATER Ⅱ
クロロプレンフリーチャコール9,000円
シマノ
スタンダードゲーター FI-026W
クロロプレン
2.5mm
S・M・L・XL・2XLチャコール12,700円
リトルプレゼンツ
ウエットゲーター AC-10

クロロプレン
3mm
S・M・L・XL・XXLタン8,900円
パズデザイン
PAC-306 WET GAITER Ⅱ
クロロプレンS・M・L・XL・3Lブラック10,000円
ダイワ
ネオゲーター NG-300/200S
クロロプレン
3.0mm
S・M・L・LL・3Lブラック11,300円
ダイワ
ライトネオゲーター NG-200S
クロロプレン
2.5mm・3.0mm
S・M・L・LL・3Lブラック10,700円
シマノ
スタンダードゲーター FI-003V
クロロプレン
2.5mm
S・M・L・XL・2XLチャコール14,850円

渓流釣り用ゲーターに関するQ&A

ゲーターを装着せず、薄手のタイツだけではダメですか?

薄手のタイツだけでは転倒したり、石に足をぶつけたりするとケガをする心配があります。

立てひざになると擦れて傷む場合もあるので、ゲーターを装着しましょう。

登山用のゲーターとは何が違いますか?

登山用ゲーターはスパッツとも呼ばれ、ナイロンなどの化学繊維を使用しています。

ボトムと登山靴の隙間を被せるようにして装着し、シューズ内に雪・雨・砂・砂利が入り込みを防いだり、パンツの裾の濡れや汚れを防いだりするのが目的です。

渓流釣りでは使えません。

渓流釣りでゲータースタイルが適しているシチュエーションは?

ゲータースタイルは、夏場の小渓流に適しています。

ヒザ下までの水深に立ち込むのに向いており、水深がある中~大河川でヒザ上まで立ち込むシチュエーションには不向きです。

タイツは薄手ならどれでも大丈夫ですか?

速乾性に優れたタイツが適しています。

ただし、「接触冷感タイプ」は不向き。

夏場とはいえ渓流の水は冷たく、ヒンヤリすると体が冷えすぎてしまう恐れがあります。

心配な場合は、釣り具メーカーが販売している渓流釣り向きタイツを選びましょう。

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